【チームインタビュー】大阪商業大学 ”伝統のファイブアウトから流動的なオフェンスで得点を重ねる”

1部リーグの開幕に向けてカウントダウン形式でチームインタビューを掲載していきます。
トップバッターは大阪商業大学。昨年の2部リーグで2位の座を掛けた激戦を制して見事1部昇格を果たしたメンバーが多く残り迎える今年の1部リーグ。
キャプテン#2 笠井大空選手(4年/PG/東住吉総合高校)・エーススコアラーの#9 雲井翔大選手(4年/SG/大商学園高校)・2部リーグで敢闘賞を獲得した#0 武本祐ルイス選手(3年/PF/福井高校)の3人に話を聞きました。

昨年のリーグ戦について

—— コロナで練習期間などに影響はありましたか?

(笠井)
大商大は短い練習時間が特徴なのでコロナ前とあまり変わらなかったんですけど、練習後に自主練の時間を取る事ができなくなってしまいました。

(雲井)
僕はチームでも1番自主練をしないぐらいなので、あまり変化は感じなかったです(笑)

(武本)
やりにくさはなかったんですけど、無観客試合になったことで練習試合の雰囲気に近い形になったかなと思います。

左:#9 雲井翔大(4年/SG/大商学園高校)
右:#2 笠井大空(4年/PG/東住吉総合高校)

—— 総括をお願いします。

(笠井)
昨年は自信があったのでどこにも負ける気がしていなかったんですけど、2回も負けてしまってギリギリの戦いを強いられた上での準優勝で昇格となってしまったことが悔しかったです。

(雲井)
大阪産業大学や大阪教育大学はスカウティングをきっちりとして来ていることは感じました。気持ちの良い形でシュートを打つ機会が少なくて、打たされている印象だったので、流れに乗り切れないまま負けてしまいました。練習の少なさの影響はなかったんですけど、関西選手権や西日本などの公式戦が無くなったことで試合に対するブランクが大きかったので、リーグ戦を通してリズムを掴みにくかったです。

(武本)
リーグ戦を通して、膝を怪我したままプレーをしていたので本調子とは程遠かったと思います。実際に痛みが強くてリバウンド争いで飛べなかったり、チェックに行けなかったなどの影響もありました。

—— 1部リーグ昇格を決めた時はどうでしたか?

(笠井)
ずっと目標にしていた1部リーグだったので、決まった時はとても嬉しかったですし、涙が出ました。

(雲井)
入学当初は、2部にいて3部に降格するなど上下動を繰り返していて、自分たちの代で1部に上がりたいと思っていたのでほっとしました。

(武本)
僕は入学した時に3部だったんですけど、1部まで昇格出来てよかったです。リーグ戦では敢闘賞を頂く事が出来たことも嬉しかったです。

関西選手権について

—— 練習は十分に重ねた状態で試合に臨む事ができましたか?

(笠井)
大会前の練習期間で緊急事態宣言が発令されている事は去年のリーグ戦で経験してたので、自分たちで対策や工夫をして練習に取り組む事ができました。

(武本)
チーム練習後の自主練でシューティングをあまり行う事ができていなかった為、シュートタッチが普段とは違うかったかなと思います。

#9 雲井翔大(4年/SG/大商学園高校)

—— 1試合目の神戸学院大学戦の振り返りをお願いします。

(雲井)
初戦の神戸学院大学戦はチーム事情によりスタメンが通常とは異なっていたのが試合の入りから苦労した原因になったと思います。2年生からスタメンで試合に出場していましたが、スタメンを外れた事でモチベーションも上がってなかったのが正直な感想です。入りが厳しくなることは予想していましたが、劣勢な状態から出場することになって早く逆転しようと焦りを抱えた状態でした。

(笠井)
初戦は大事にしようとチームには伝えていました。スタメンが通常とは違うくても自分たちが出た時にはしっかりとチームに流れを呼び戻せて、勝利に繋がったかなと思います。最初に点差を空けられた状態で自分たちが出場する事を予想していたんですけど、逆転して引き離すこと無くダラダラと相手に付き合う形になってしまいました。

—— 大阪学院大学戦はどうでしたか?

(笠井)
大阪学院大学に対しては事前からスカウティングをしていたんですけど、難しい試合になってしまったお思います。#30 金田龍弥選手(3年/PF/大阪学院大学高校)はスカウティングをしていたにも関わらず20点越えの得点だったので、流石の得点力だなと思いました。でも、予想以上に試合内容は悪いものではなかったので、しっかりと準備する事が出来ると1部とも試合をきっちりできると思いました。

(雲井)
金田選手がマッチアップして来た事で前半に3Pが0本で終わったんですけど、自分としてはボールをさばいてオフェンスを回すことを優先していたので、得点に関しては問題ではなかったと思います。厳しいディフェンスは多々あったんですけど、1部でも自分たちの試合をすると勝つ機会はあるのではないかと思いました。

#0 武本祐ルイス(3年/PF/福井高校)

(武本)
ファウルを多くしてしまったことが負けた要因の1つだったと思うので、もったいなかったとおもいます。金田選手は非常に体も強くてインサイドでは苦労させられただけでなく、外からのシュートも非常に上手でした。

—— 関西選手権で見えた課題はどこですか?

(笠井)
関西選手権で見えた課題はやはりシュート力だと思います。1部リーグは根本的に身長も高いのでチーム全体でその差を埋める事が出来るように日々練習に取り組んでいます。

リーグ戦に向けて

—— 今年のチームの注目ポイントはどこですか?

(笠井)
注目ポイントはやはり大商大の特徴であるファイブアウトからのオフェンスが見どころだと思います。ファイブアウトを起点にした動きのあるオフェンスは躍動感があるので見て頂きたいです。

—— 武本選手はインサイドながら3Pを多用されますが、大学入学後に3Pは増加しましたか?

(武本)
ファイブアウトを敷くから3Pを増やしたというわけではなく、元から3Pを多用するプレースタイルなので非常にフィットしているかなと思います。

—— 自分の強みはどこですか?

(雲井)
強みは3Pとドライブだと思います。でも、他チームも去年の時点から3Pを警戒してディナイを強めるなどディフェンスの強度がとても強いですし、ドライブをしても1部はヘルプに来るスピードも段違いだと思うので、パスを裁くタイミングなどの工夫はしていきたいです。

#2 笠井大空(4年/PG/東住吉総合高校)

(笠井)
ガッツあふれるプレーを見て欲しいです。負けている試合でも「絶対逆転できる」と信じてチームメイトも鼓舞している姿勢や常に声を出して気迫あふれるプレーを続けるので注目して欲しいです。

(武本)
正直自分では分からないです(笑)

(雲井)
武本の強みはやはりインサイドプレーヤーでありながらも3Pを安定して決める事が出来るだけでなく、ディフェンスリバウンドからボールを運ぶことが出来る所だと思います。

—— ライバル選手や意識しているチームを教えてください。

(笠井)
学生最後のバスケで最上級生になったのでどこのチームにも負けたくないと思っています。選手でいうとリーグ戦が総当たり戦ではないため、対戦する機会の無くなったもう片方のブロックに入ってる選手とは対戦したかったです。

(雲井)
新人戦では天理大学に勝つことが出来ていたので、4年生の今年も負けたくはないです。マッチアップする選手はほとんどが各チームのエース級だと思うので、スカウティングを徹底して攻略してきたいです。

(武本)
1部リーグのインサイド陣は基本的に自分よりも身長の高い選手だと思うので、フィジカル面でも負けないように頑張ります。

—— 初戦の大阪学院大学戦に向けての意気込みをお願いします。

(笠井)
大阪学院大学は関西選手権で負けた相手ですけど、負けっぱなしでは終われないので分析を続けて勝てるように準備を続けていきたいです。

大阪学院大学 #71 小川真興選手(4年/SF/大阪学院大学高校)

(雲井)
大阪学院大学のエースの1人である#71 小川真興選手(4年/SF/大阪学院大学高校)が怪我で抜けた事は残念ですが、大商大にとって大きいことだと思うので、その穴をどれだけ突いて試合の入りから流れを持って来れるかがポイントだと思います。監督からはリーグ戦の序盤は省エネで戦っているとよく言われるんですけど、学生最後の公式戦なので初戦の大阪学院大学から全力を出し切って試合後に倒れるぐらいの気合で挑みたいです。

(武本)
初めての1部リーグ戦で3年生である自分は少しでも多くの経験値を獲得して、来年にもつなげる事が出来る様に試合に臨みたいです。

—— リーグ戦に向けての意気込みをお願いします。

(雲井)
2部リーグとはプレッシャーの激しさも段違いになることが予想される中で、得意の3Pを打つ事が出来ない場面ではドライブを中心に攻めるなど今まで以上に工夫をして挑みたいです。また、ドライブからのキックアウトも大商大のファイブアウトでは効果的なので以前よりもアシストを伸ばしていきたいです。

(武本)
1部リーグには自分よりも身長の高い外国人留学生も多く所属しているので、強みである3Pを武器に少しでもディフェンスを引き付けて小さい穴を拡大させたいと思います。その上で個人的には1試合平均20点を目標にリーグ戦を戦い抜きたいです。

(笠井)
1部リーグに昇格した事でインカレ出場の可能性も見えてきたので、そこを目標に学生バスケ最後のリーグ戦でジャイアントキリングを多く起こして、伝説の世代になれるように1試合1試合全力で楽しみながらプレーをしていきたいです。


伝統のファイブアウトから繰り出される流動的なオフェンスを武器にアップセットを狙う大阪商業大学。#9 雲井翔大の1度入ると止まらない3Pの雨に注目が集まる。

1部リーグは全試合のYouTube LIVE配信を実施します。要チェック!
https://www.youtube.com/channel/UCN63sYojuQOIVl3BZgApVWw

写真提供:FASTBREAKS

広報渉外部 長友優典

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