1部リーグ最下位から関西制覇へ。昨年度、見事下剋上を果たした近畿大学。
最下位のチームが次年度関西を制覇したことはめったに見ない快挙である。
続くインカレでもベスト4に入り、関西1位の意地を見せ奮闘したことは記憶に新しい。
その快進撃を語る上でソウ・シェリフ選手(2年・沼津中央高)の活躍は欠かせないだろう。
木田(昨年度4年・No77)や嘉陽(昨年度4年・No41)、大橋(昨年度4年・No0)ら昨年の4回生が
中心となっていた部分はあったものの、1年間を通してインカレなど数多くの個人賞を受賞したソウ選手に今年度注目が集まることは必至だ。
そんなソウ選手は静岡県立沼津中央高出身。セネガルから関東の高校そして関西の近畿大学へ
引く手数多のはずのソウ選手、大学進学を関西に決めた理由を
「関東を倒すために来た。関東が強いのは分かっていた。だからこそ関西に来た。」
・・・頼もしい限りだ。彼が関西に来たことで、関西のレベルが上がっていることは間違いないだろう。
最初は慣れない新天地の生活だったが、普段の私生活からチームメイトとはかなり仲が良いようだ。
「基本的にフレンドリーで面白い。かなり負けず嫌い!セネガル人やけどほぼ関西人(笑)」と稲垣選手。
どうやら彼が信頼を勝ち得ているのは何もコートの中だけではないようだ。
そして上級生となる今年度
「後輩ができて嬉しいけど、いろんなことを教えないといけないし
しっかりしなきゃいけないプレッシャーもある。今までと一緒ではない。」
後輩もできて今以上に責任も求められる立場になったことに葛藤もあるようだ。
最後に、今年度近畿大学を率いるのは、甲斐侑(4年・近畿大学高)だ。
高校生のころから7年間慣れ親しんだ大学で、最後に任された主将という大仕事。
「昨年はリーグ戦で優勝が出来たので、今年度はさらに関西選手権・西日本大会・リーグ戦の3冠を達成したいです!」
と気合は十分だ。
追われる立場になった今年度、様々なチームから研究され手段を講じられるのは間違いないだろう。
優勝には数々のチームが前に立ちはだかるだろうが
周囲からかかる期待に優勝という最高の形で応えることができるのか。
近畿大学バスケットボール部は前のみを見据えている。
関西学生バスケットボール連盟 広報部 木田