【チームインタビュー】大阪産業大学 ”ディフェンスからのファーストブレイクでファンを魅了”

1部リーグの開幕に向けてカウントダウン形式でチームインタビューを掲載していきます。
2チーム目は大阪産業大学。昨年は2部リーグ全勝優勝で悲願の1部リーグ昇格を果たしたチームの現状とは。
キャプテンの#44 内場皓也選手(4年/PG/佐賀東高校)・関西選手権でチーム得点王の#51 村上起哉選手(3年/PG/天理高校)・2部リーグで新人王を獲得した#55 髙木木拓海選手(2年/PG/開志国際高校)の3人に話を聞きました。

昨年のリーグ戦について

—— コロナで練習期間などに影響はありましたか?

(内場)
コロナの波が激しかったので、練習頻度もまちまちでした。
その中でもZoomを利用してオンラインでのフィジカルトレーニングやミーティングを頻繫に行うなどの工夫を凝らして活動を行っていました。リーグ戦が近づくにつれてシューティングや対人練習をする必要が出てきたので、常にマスクを着用した状態で練習をしたり、手洗いうがいを徹底するなど感染症対策を十分にしたうえで全体練習を再開しました。感染症対策でマスク着用が義務付けられていたり、ベンチの椅子が前後交互に並べられていた事で選手同士のコミュニケーションが少なく感じたなどの違和感はありましたが、コロナ禍でもリーグ戦を戦う事が出来た事がとても嬉しかったです。

(村上)
練習期間は2か月程度確保できたので試合で衰えているなどの感覚はなかったです。でも、産大の応援は見て欲しいポイントの1つだったんですけど、無観客試合だったので披露できなかったことが残念でした。

(髙木)
大学入学後に練習できる期間が短い状態でリーグ戦に臨まなければならなかったので、モチベーションアップには苦労しました。

#55 髙木拓海(2年/PG/開志国際高校)

—— 髙木選手は初めての大学バスケでしたが、感想はどうでしたか?

(髙木)
試合を通して見かけ上の筋肉ではなく体感などのフィジカル面では高校と大学の差を感じました。高校でも強豪校に所属してプレーをしていた経験が他の1年生よりも落ち着いてプレーできた要因だと思います。また、ポジションもPGなので試合の流れを読みながらプレーする事を心掛けていました。

—— 2部リーグで全勝優勝されてどうでしたか?

(内場)
一昨年に昇格する事ができなくてとても悔しかったので、去年は昇格する事は勿論のことで今年にインカレ出場する事を目標にして戦っていました。持っている能力は大差ないと思うんですけど、長い時間練習をする事が出来なかった中で質を意識して取り組んだ結果を出す事ができました。

(村上)
チャレンジマッチが無くなって全勝優勝してもインカレ出場の可能性はなかったんですけど、今年に繋がる通過点の1つになりました。 

関西選手権について


#30 松本直之(4年/SG/新田高校)

—— 関西選手権全体の総括をお願いします。

(内場)
共同キャプテンである僕と#20 小栗瑛哉(3年/PG/開志国際高校)が抜けた状態でも、副キャプテンの#30 松本直之(4年/SG/新田高校)や村上を中心にPGの高木もチームをまとめてよく戦ってくれたと思います。でも、初戦では流れが悪い時の解決方法など多くの課題も見つかったので良かったです。京都産業大学はディフェンスが関西でもNo.1レベルで上手なチームなので、ターンオーバーを多くしてしまったことが敗因の1つです。

(村上)
初戦は大会や対外試合をするのが新チームになってほとんど初めてで、試合勘が取り戻せないまま試合に臨む事になったので、結果は勝ちましたが試合内容はよくなかったです。京都産業大学戦は1部でもトップレベルのチームと対戦出来た事が良い経験になりましたが、試合内容はボロボロで改善点が多く見つかりました。

(髙木)
開催が不透明な状態だったので、それぞれのモチベーションに差が出てしまい、チームとしてまとまってプレーをするというよりは個々が目立つ形になった大会でした。自分たちの武器であるディフェンスからのファーストブレイクもあまり出せなかったので重い試合になりました。1部でも強豪校である京都産業大学にはブランドやオーラに圧倒されて気持ちの面でも負けてしまっていたと思います。

—— リーグ戦に向けて改善したポイントはどこですか?

(内場)
1番改善を図ったのはディフェンスの強化です。自分たちは小さい選手が多くて苦しくなった場面ではオフェンスから打開する事が難しいので、関西選手権後にチームミーティングを開いてチームの目標や方向性を確かめ合いながらリーグ戦に向けて準備を進めてきました。

チームメイトについて

—— チームメイトの意外な一面や素顔を教えてください。

(内場)
小栗はクールに見えるんですけど、実はとても寂しがり屋な一面があります。ご飯行くときや温泉に行くなど何をするにしても誘って来て一緒に行動しています。

(高木)
直さん(松本)は188cmぐらいあってガタイもいい優しいお兄さんみたいなんですけど、平気な顔でパチこいてきます(笑)
前もトレーナーが夕方の17時から来る事を知っていたのが直さんしかいなくて、みんなでシューティングをしたいから僕たちには15時に来るって嘘の情報を伝えられてパチこかれた事がありました(笑)

(村上)
内場さんは基本的にポジティブ人間でしょげたりしている所を見たことがないです。なので、チームの雰囲気が悪い時などもキャプテンとしてチームを明るく導いてくれる存在です。
小栗は中学校から有名で環境に恵まれていたのかなと最初は思っていたんですけど、チームで一番ストイックで常に練習をしている姿を見ると良い刺激を貰っています。

リーグ戦に向けて

—— 今年のチームの注目ポイントはどこですか?

(内場)
僕が1年生から4年生になるにつれてチームの意識が180度変わって、練習に取り組む姿勢や自主練の頻度が向上してとても良い雰囲気になっています。常に30点を取るような選手もいないので、「ディフェンスからファーストブレイク」を意識した全員バスケが特徴です。

#44 内場皓也(4年/PG/佐賀東高校)

—— 自分の強みはどこですか?

(内場)
試合の途中から出場する事が多いので、スタメンが調子の悪い時にどのように流れを変えるかは意識しています。流れを変えるのはディフェンスからのファーストブレイクが一番手っ取り早いと思うので、ディフェンスをハードに行うようにしています。

(村上)
僕はアウトサイドシュートの中でも特にドリブルでリズムを取った状態での3Pが得意なので注目して欲しいポイントです。

(高木)
早い展開がもともと好きで、今はチームでもブレイクの意識を強く持っているのでスピード感のあるオフェンスに注目して欲しいです。でも、試合の流れを読みながらスローダウンさせて落ち着いて攻めるなどPGとしての役割も意識してプレーしています。

—— リーグ戦で個人的に観て欲しいポイントや選手を教えてください。

(内場)
松本直之です。彼は身長も188cmあってオールラウンドに活躍できる選手で1年生から継続していた筋トレの効果でフィジカルもアップしているので注目して欲しいです。

(村上)
#81 新谷亮(2年/SG/関西大学北陽高校)です。アウトサイドシュートがとても上手な選手なので、3Pやジャンプシュートに注目して欲しいです。
髙木には去年からゲームコントロールは基本的に任せているんですけど、一生懸命さの中に一歩引いて全体を見ている印象があります。また、高校から経験豊富で場数を踏んでいるのが大学生場慣れした落ち着きの要因になっていると思います。

#20 小栗瑛哉(3年/PG/開志国際高校)

(髙木)
小栗キャプテンです。関西選手権前に怪我をしてしまって出場する事ができていないため、リーグ戦に掛ける思いは人一倍強いと思うので、小栗キャプテンの爆発に期待しています。

—— ライバル選手や意識しているチームを教えてください。

(内場)
戦う相手は常にライバルだと思っています。
意識している選手は違うブロックに入ってしまったんですけど、大阪学院大学の#6 山下寛太選手(4年/PG/九州学院高校)です。彼とは中学生の頃からずっと対戦をしていて、大学入学後も合同練習の機会がある際には常に1on1をしていたので最後に対戦してみたいとは思っています。

京都産業大学 #2 北條海樹(4年/PG/関西福祉大学金光藤蔭高校)

(村上)
倒したいチームは龍谷大学です。1年生の頃には2部リーグで戦っていたんですけど、得失点で先に昇格されてしまったので、1年越しにはなったんですけどリベンジしたいです。#2 北條海樹選手(4年/PG/関西福祉大学金光藤蔭高校)とはマッチアップしてみたいです。自分に持っていないものを沢山持っている選手だと思うので、実際に対戦して盗めるところは盗みたいです。

(高木)
チームの目標がインカレ出場という事もあって、自分の中では打倒関東を意識しています。
ライバル選手は戦うチームのガードは全員だと思うんですけど、特に大阪学院大学の#0 深田怜音選手(中部大学第一高校)は去年のリーグで新人王を獲得していて、関西選手権でも得点王だったので意識しています。

—— 初戦の京都産業大学戦に向けての意気込みをお願いします。

(内場)
相手が京都産業大学なので今まで通りの普通の試合をしていると勝てないと思うので、自分たちの強みを存分に出して大阪産業大学ペースで試合を進められるようにしたいです。

(村上)
メンツが欠けていた事を言い訳にできないぐらいの差を感じたんですけど、やるからには勝ちを目指して自分たちのモットーであるディフェンスからのファストブレイクを出していきたいです。

(高木)
関西選手権で大敗を喫してしまった悔しい気持ちを忘れずに、関西選手権後の練習の成果を発揮できるように当たって砕けろの精神で覚悟を持ってアグレッシブに試合に臨む事がベストだと思います。

—— 最後にリーグ戦への意気込みをお願いします。

(内場)
1年生の頃から頑張っているスタッツに載らないディフェンスやチームメイトのフォローなどにこだわって試合に臨みたいです。

(村上)
自分が活躍する事は二の次でチームの勝利を優先して良いんですけど、勝つためには自分の役割である得点は意識して戦っていきたいです。

(高木)
得点王やアシスト王を獲得することを目標にしているんですけど、まずはチームが勝つことが一番なので、試合に出た時に良い判断をしてチームを回していけたらと思います。


#20 小栗瑛哉を中心にハードなディフェンスからのファーストブレイクが得意な大阪産業大学。関西選手権の雪辱を晴らして目標であるインカレ出場へひた走る。

1部リーグは全試合のYouTube LIVE配信を実施します。要チェック!
https://www.youtube.com/channel/UCN63sYojuQOIVl3BZgApVWw

写真提供:FASTBREAKS

広報渉外部 長友優典

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