1部リーグの開幕に向けてカウントダウン形式でチームインタビューを掲載していきます。
6チーム目は同志社大学。エースでキャプテンとチーム唯一の4年生だった大黒柱の万久里光司ジョエル選手(2021年卒/SF/大阪桐蔭高校)が抜けたチームは新体制を迎えてどのような変化がもたらされたのか。
キャプテンの#88 長﨑淳志選手(4年/SG/洛南高校)・チームのキーマンである#7 高嶋淳次選手(4年/C/開始国際高校)・期待新入生の#31 神田航汰選手(1年/PG/帝京長岡高校)の3人に話を聞きました。
昨年のリーグ戦について
—— コロナで練習期間などに影響はありましたか?
(長﨑)
同志社は元から部員数が少なくてベンチ外からの応援の声も少なかったので、無観客試合でもあまり変わる事無く試合をする事ができました。有観客試合だと体大(大阪体育大学)や天理大学はベンチ外選手の応援の圧が凄いので、それが無くなった分試合がやりやすくなったと思います。
万久里光司ジョエル(2021年卒/SF/大阪桐蔭高校)
—— エースでキャプテンだった万久里選手が抜けた事で変化はありましたか?
(長﨑)
万久里さんが抜けて一番大きく変わったのは、チームを引き締める存在がいなくなった事でした。去年は4年生が万久里さん1人だったんですけど、今年は4年生が5人いるので全員で協力すればチームを回せるという話になって、各自が自覚を持って練習に取り組んだ事により去年よりも良い雰囲気で練習をする事ができていると思います。
—— 最終学年になって気持ちの変化はどうですか?
(高嶋)
昨年は万久里さんがチームを引っ張ってくれる状態で試合に出ていましたが、今年は4年生でスタメン出場するのが自分だけなので、試合中も積極的にチームメイトに声を掛けて少しでもチームを盛り上げようと意識しました。
関西選手権について
—— 関西選手権に向けた準備は十分にできましたか?
(長﨑)
コロナ禍で練習時間が短いだけでなく、体育館の使用時間が2時間と制限されていたので、最初のフットワークや基礎練の時間を削るなど、できるだけ効率良く対人練習に時間を割ける様に時間配分は工夫して練習しました。後から振り返ると限られた時間で効率良く練習できたと思います。
(高嶋)
元々トレーニングが好きなので、個人トレーニングの頻度は上げるように取り組んでいました。4月から新体制に移行して、チーム作りで苦労した部分もあったんですけど、長﨑が上手くチームをまとめてくれたので良かったです。
—— 初戦を振り返ってどうでしたか?
(長﨑)
試合前のミーティングで4月から新体制がスタートしたので、今までの練習の成果をどれだけ発揮する事ができるのかを図る目的で試合に臨みました。結果としては、全員が得点を取るなど点差などを考えずに淡々と試合を進める事ができて、2か月してきたことを存分に出す事ができました。
(高嶋)
新体制でセットメニューなどの種類も多くなったのに対して、練習できる時間が短かく、練習試合でも試す機会がなかったので不安はあったんですけど、上手く回ったのが良かったです。
#31 神田航汰(1年/PG/帝京長岡高校)
—— 神田選手にお聞きします。同志社大学に入学されてチームの印象はどうでしたか?
(神田)
初めは同志社の雰囲気やチームカラーが分からなかったんですけど、4年生の先輩方も積極的にコミュニケーションを取って下さっていたので、年齢の壁を感じる事なくバスケットボールをしやすい環境で練習に取り組む事ができました。
—— 大学デビュー戦の感想はどうでしたか?
(神田)
オフェンス面でもディフェンス面でもアグレッシブにしようと心がけて試合に臨んだんですけど、出場した場面が点差も開いていたので、比較的スムーズに試合に入れたと思います。初めて無観客試合を経験して観客のいない寂しさも感じたんですけど、先輩方も盛り上げて下さったので、とても楽しく試合をする事ができました。
—— 大学バスケと高校バスケの違いはありましたか?
(神田)
近大(近畿大学)や京産(京都産業大学)など1部でも上位のチームと試合をしていないですけど、ピックアンドロールやプルアップジャンパーなどのオフェンス面では通用すると感じました。自分はフィジカル面などのサイズではまだまだ大きくなる必要性を感じました。
チームメイトについて
—— チームメイトの意外な一面を教えてください。まずは神田選手についてどうですか?
(長﨑)
神田は第一印象としてやんちゃそうなイメージがありました。でも、勉強熱心で毎日新聞を読むなどバスケに対しても勉強に対しても勤勉で真面目な一面があります。
(高嶋)
神田はジュニアオールスターの時から面識はありました。高校の時から積極的に声を出してリーダーシップも強くあったので、チームに加わってからは良い影響を与えてくれています。
—— 高嶋選手についてどうですか?
(神田)
自分が帝京長岡高校出身で淳次さん(高嶋)は開志国際高校出身という事でずっと知っていたので、入学当初から気にかけてくれていて優しく印象がありました。今でも優しい印象は変わらなくて、あんまり怒っている姿を見た事がないです。
(長﨑)
高嶋は温厚な性格はずっと変わらなくて、あまり怒っている姿を見た事がないので根っからの優しい男だと思います。
—— 長﨑選手についてどうですか?
(高嶋)
長﨑は自分の意見を持っていて頼りがいのあるキャプテンなんですけど、1つの事にはまるとずっとやっている印象があります。実際に1年生の頃には部内ではやっていたゲームで4年生から尊敬されるぐらい1つの事にはまるとトコトンやり切る一面はあります。
(神田)
淳志さん(長﨑)は初対面では自分の意見をしっかりと持っていて、怖い印象はあったんですけど、実際はとても優しくて強いキャプテンシーをお持ちなので、勉強させて頂いています。
リーグ戦に向けて
—— 今年のチームのポイントはどこですか?
(高嶋)
去年に比べて選手層が厚くて色々な特徴を持つ選手がいるのでオフェンスパターンが多くなりました。ディフェンス面では前から積極的に当たる事をチームの共通認識にしているので、チーム全体で走りながら相手のペースを崩して試合を進めていく所です。
#88 長﨑淳志(4年/SG/洛南高校)
—— 自分の強みはどこですか?
(長﨑)
経験が豊富な所だと思います。自分は2年生の頃から中心選手として試合に出場しているので、他のメンバーには無い経験は色々な場面で活きて来ると思います。
(高嶋)
身長が高い選手の中ではランニングプレーが得意なので、切り替えを早くして速攻で得点したり仲間の得点をアシストしていきたいです。
(神田)
オフェンス面には注目して欲しいです。具体的には、ピックアンドロールからの駆け引きや高校時代から留学生とプレーしていた経験を活かしたインサイドの高嶋選手へのパスが得意なのでそこを観て欲しいです。
—— 注目して欲しいチームメイトは誰ですか?
(長﨑)
#13 菅文太(2年/SG/岸和田高校)です。身体能力が凄く高いだけでなく、出身高校が強豪校ではないので自分たちには予想できないようなプレーをする時がある点は観ていて楽しいと思います。
(高嶋)
インサイドの#12 丸山遼(3年/PF/開志国際高校)です。同志社大学にはインサイドの選手は自分を含めて2人しかいないので、チームのカギになると思います。特に丸山選手はアウトサイドシュートも非常に上手いので、中外の駆け引きや手の長さを活かしたリバウンドはリーグを戦う上で必要な存在になると思うので注目して欲しいです。
(神田)
同じPGでお手本にしている#11 福島悠喜さん(4年/PG/洛南高校)です。身長もそれほど高くはないんですけど、バスケIQがとても高くてゲームコントロール力が段違いなので、色々教わりながら一緒にプレーしたいです。
関西大学 #56 岸拓也(4年/PF/山城高校)
—— ライバル選手や意識しているチームを教えてください。
(長﨑)
関西大学#56 岸拓也選手(4年/PF/山城高校)は意識しています。自分も彼も京都出身で小・中・高と幾度も対戦を重ねて来て、ポジション的にもマッチアップする事が多いと思うので、学生バスケ最後の大会で対戦に決着をつけたいです。
(高嶋)
ライバル選手はいないんですけど、関西大学には関西選手権で最後の自分のミスが響いた形で負けてしまったので絶対に負けたくないです。関西大学には自分の身長を活かしてプレーする事ができると思うので、リーグ戦の初戦で今後を占うという面を考慮しても絶対に勝たなければいけないと思います。
(神田)
ライバル選手は関西学院大学#6 山際爽吾選手(1年/PG/福岡大大濠高校)です。新潟出身で実家も15分と近くてプライベートでも仲が良いんですけど、中学時代に全中を掛けた試合で負けた経験もあるので、絶対に負けたくないです。自分とマッチアップした時には徹底マークして二桁得点取られないようにしたいです。
—— 初戦に向けたチームの意気込みを教えてください。
(長﨑)
チームがリーグ戦を意識し始めてからは初戦の大切さは何回も言われてきて、今年は選手層が厚い事を活かした良い練習をできて来ていると思うので、その練習の成果を存分に発揮したいです。
—— 最後にリーグ戦への意気込みをお願いします。
(神田)
現在の同志社大学にはゲームチェンジャーがいないと感じるので、チームの流れが悪くなって試合の途中から出場した時に、チームを鼓舞するプレーで試合の雰囲気を変えられるような存在になれるように頑張ります。
#7 高嶋淳次(4年/C/開始国際高校)
(高嶋)
得点やリバウンドにそれほど関わる選手ではないんですけど、自分は同志社大学で一番重要な存在であると思っているので、体を張って相手を止めて仲間をフリーにするなど自分の頑張りで仲間をアシストするプレーには拘って試合を戦ってきたいです。
(長﨑)
ベンチからの出場が多いんですけど、短時間で全力を出し切っても後ろに控える選手はまだまだいるので、1つ1つのプレーにハッスルして学生バスケ最後の大会を悔いの無い様に戦い抜きます。
新体制で再スタートを切った同志社大学。下級生から中心メンバーとして活躍していた長﨑淳志選手が最上級生となり、去年よりも数段厚くなった選手層を活かして悲願のインカレ出場を狙う。
1部リーグは全試合のYouTube LIVE配信を実施します。要チェック!
https://www.youtube.com/channel/UCN63sYojuQOIVl3BZgApVWw
写真提供:FASTBREAKS ・ 同志社スポーツアトム
広報渉外部 長友優典