【チームインタビュー】関西大学 ”身長差を感じない気迫あふれるプレーでチーム一丸となって勝利を掴む”

1部リーグの開幕に向けてカウントダウン形式でチームインタビューを掲載していきます。9チーム目は関西大学。昨年度より新コーチとしてラディオノフユリアン氏が就任し、真価が問われる今年のリーグ戦で悲願のインカレ出場なるか。
キャプテンの#3 竹村崚選手(4年/PG/草津東髙校)・関西No.1シューターの#56 岸拓也選手(4年/PF/山城高校)・天性のオフェンスセンスをもつ#45 西村晴人選手(3年/SG/草津東髙校)の3人に話を聞きました。

昨年のリーグ戦について

—— リーグ戦に向けての練習は思うようにできましたか?

(竹村)
練習時間などに制限をされていて、練習できない時期にはZoomを利用して筋力や体力を落とさないようなトレーニングもしていたんですけど、バスケットボールから離れている時間が長くなってしまったので、モチベーションの維持がとても難しかったです。

—— 練習を十分にできていなかった事で試合に影響はありましたか?

(竹村)
セットオフェンスは使う期間が長いと効果や適性が分かるんですけど、2か月間の練習で十分に準備や分析をできないままリーグ戦を迎えたので、そういう点では不安はありました。

(岸)
シュートタッチは段々と取り戻す事ができたので、あまり影響はなかったんですけど、2年生の頃に3P王を取ったこともあり、マークが厳しくなったので難しい点はありました。

—— 初の無観客試合はどうでしたか?

(岸)
有観客試合だと応援の声が大きいのでプレイコールが聞こえにくいなどあったんですけど、無観客試合になってコールも聞きやすくなって試合に集中する事ができました。

—— 西村選手にお聞きします。2年生になって変化などはありましたか?

(西村)
1年生の頃は自分以外基本的に全員が先輩だったので自由にプレーさせてもらっていたんですけど、2年生になって後輩が入ってきた中で試合経験を多く積んでいた事もあって責任感を持ってプレーしていました。

写真中央:ラディオノフ・ユリアン コーチ

—— 新指揮官としてコーチのユリアン氏が就任されたことで変化はありましたか?

(竹村)
元からスキルコーチ的な立場で週に1回練習を見に来て下さっていて初めて会う方ではなかったですし、日本語でもある程度コミュニケーションを取れるので苦労した事は無かったです。変わった所で言うとオンとオフの切り替えが凄くはっきりしましたし、試合中でもオフボールから全力で走るよう気を付けるなどプレーに直接関わらない点への意識は向上しました。

(西村)
日本語が特別上手な訳ではないので、初めは言っている事が分からなくて推測で動いていた部分があるんですけど、今では1年間一緒に戦ってきてある程度は理解できるようになりました。

—— リーグ戦の総括をお願いします。

(竹村)
初戦の関西学院大学に勝てて良いスタートを切ったんですけど、中盤で大阪学院大学などに競り負けるなど勝てた試合を勝ち切れない事が続いて悪い流れを断ち切る事ができませんでした。

(岸)
序盤は関西学院大学や大阪体育大学に勝てて良かったんですけど、龍谷大学に負けた事で悪い流れになってしまったと思います。自分が入学してから接戦を勝ち切れない事が関西大学の課題なので今年は克服できるようにしたいです。

#45 西村晴人(3年/SG/草津東髙校)

(西村)
接戦になった試合は相手がリズムに乗り切れないのに対して、自分たちはリズムが良いのに相手に合わせる形になって負けてしまう事が多かったので、しっかりと自分たちのリズムを維持して試合を進めたいです。

関西選手権について

—— 同じ1部リーグ所属の同志社大学戦を振り返ってどうでしたか?

(竹村)
自分たちは全体的に身長が低いので、やられたくない同志社大学のPFやCの選手などに自由に試合を進められてしまって苦しい流れになったんですけど、岸が最後に3Pを決めてくれて勝てた事がラッキーだったと思います。

(岸)
初戦のびわこ学院大学戦は相手のディフェンス強度も普段と違って、リングとの相性も考えると調子悪いのかなと思ってたんですけど、同志社大学のラストショット前にタイムアウトを取ってユリアンコーチが自分の3Pでセットを作ってくれたので、決めきる事ができて良かったです。
1試合を通して考えると関西大学の課題であるリバウンドやインサイドプレーでやられてしまって、自分たちの弱さが出た試合になりました。

(西村)
個人的にもチーム的にもしんどい場面になると拓也さん(岸)がどうにかしてくれるという意識でディフェンスもオフェンスも頼り切りになってしまっています。実際に同志社大学戦でも拓也さん(岸)以外はほとんど3Pが入っていなかったので、改めて身長の低い自分たちはしっかりとアウトサイドシュートを決めきる必要があると痛感しました。

#14 糸瀬公平(3年/PG/東海大諏訪高校)

—— 関西選手権の優勝校である近畿大学との試合を振り返ってどうでしたか?

(竹村)
#14 糸瀬公平(3年/PG/東海大諏訪高校)のシュートタッチが良かったので試合の入りは良かったんですけど、後半に失速してしまう試合になったので、リーグ戦に向けては各チームの留学生の選手を色々な方法で苦しめて試合に勝てるように対策を立てていきます。

チームメイトについて

—— チームメイトの印象を教えてください。岸選手についてはどうですか?

(竹村)
岸はプライベートでも仲良くて買い物とかも一緒に行くんですけど、身長も高くてスタイルがとにかく良いので真似できないぐらいおしゃれな服をよく買っている関西大学のおしゃれ番長です。

(西村)
拓也さんはプレーだけではなく私生活にも華があって、上手なのはボールの扱いだけでは無いので、拓也さんの振る舞いをいつも参考にさせて頂いています(笑)

—— 西村選手についてはどうですか?

(竹村)
西村は見た目がチャラチャラしていてヘラヘラしたイメージがあるんですけど、実はめちゃめちゃ熱い選手で、バスケットボールに対する内に秘めた情熱は人一倍強いので、ここぞの場面ではやってくれると思わせてくれる選手です。高校から一緒にプレーしてきて僕のイメージでは弟的な存在なんですけど、髪型とかもかっこよくなったので、高校の頃のかわいいイメージから大人になった印象です。

(岸)
ランメニューが増えてやる前には文句言っていたりするんですけど、実際に始まると人一倍真剣にやっているので、やっぱり根は真面目なんだなと思います。試合になった時は目つきが変わってかっこよくなるので、試合中にアップされた時などは注目して観て欲しいです。

—— 竹村選手についてはどうですか?

(岸)
イケメンなだけでなく、かわいい一面も持ち合わせているので羨ましいなって思います。普段は結構お調子者でチャラチャラした感じがあるんですけど、試合や練習になるとチーム全体を見て下から支えて、しっかりとチームをまとめてくれる頼りになるキャプテンです。

(西村)
基本的にはおちゃらけて常に笑かしてくれる先輩なんですけど、高校の頃から崚君と一緒にプレーしてきて高校・大学とキャプテンをしてくれて、自分の中でのキャプテン像は崚君しかいないので、いつも頼りにしています。

—— 竹村選手は動画配信ページのサムネイルに使われている事はご存知ですか?

(竹村)
サムネイルになっている事は知らなかったです。サムネイルに使って頂いたことは光栄ですけど、改めて観ると自分ってやっぱりイケメンだなと思います(笑)

—— チームのイチオシ選手はいますか?

(竹村)
#35 福島大智(3年/PG/洛南高校)には注目して欲しいです。身体つきが僕の3倍ぐらい凄くて、相手チームの選手をゴリゴリに削ってくれるので、同じガードのポジションの選手は覚悟しとけよって思います。

(西村)
元からゴツいんですけど、最近はありえへん頻度でウエイトトレーニングをして、肉体に磨きがかかって手を付けられない状態で、生半可な気持ちでぶつかると怪我すると思うので他の大学の選手には気を付けて欲しいです。

リーグ戦に向けて

—— チームのポイントはどこですか?

(竹村)
僕と岸が1年生の頃から試合に出場して来たんですけど、いよいよ最後の大会なので他の大学の4年生とは比べ物にならないぐらいの気迫あふれたプレーを観て欲しいです。

(岸)
飛び抜けて上手な選手もいないので、まずはリバウンドやディフェンスから良い流れを作って得点を重ねるチーム力には注目して欲しいです。

(西村)
例年は身長が小さいにも関わらずファーストブレイクを多く出す事ができていないので、今年はランメニューを多く取り入れている成果を活かすことができるように走り勝ちたいです。

—— 自分の強みを教えてください。

(西村)
個人的にはウエイトトレーニングを最近は頑張っているので、その成果を発揮してドライブでインサイドに入った時には、留学生を吹き飛ばすぐらいフィジカルでゴリ押すプレーをしたいです。

#56 岸拓也(4年/PF/山城高校)

(岸)
今までの様に3Pラインから離れた所からのキャッチアンドシュートでの3Pだけでなく、ステップバックや3Pをフェイクに使ったドライブなどバリエーションが豊富になったプレーも観て欲しいです。

(竹村)

ドライブ・3P・アシストすべてをこなす事ができるんですけど、岸選手が関西での3P王的なイメージが定着しているのも何か嫌なんで、今年は岸から3P王の称号を奪取できるようにガンガン決めきりたいです(笑)

—— ライバル選手や意識しているチームはいますか?

(岸)
近畿大学#2 カロンジパトリックは意識しています。関西選手権での借りがあるだけでなく、高校時代からも同じ京都で負け続けているので、7年間の戦いに終止符を打ちたいです。対戦した時にはドライブしてきて油断している所をヘルプで行って一発ブロックとかかましたいです。

(西村)

立命館大学には自分が入学後に1度も勝ててないですし、関西選手権では立命館 #1 満尾竜次君(3年/SF/尼崎小田高校)にボコられてしまったので、ブロックは違うんですけど対戦する機会があればリベンジできるように頑張ります。

大阪産業大学 #20 小栗瑛哉(3年/PG/開志国際高校)

(竹村)
関西No.1ガードの呼び声高い京都産業大学#2 北條海樹(4年/PG/関福大金光藤蔭)や関西学院大学#11 小西聖也(4年/PG/洛南髙校)とはずっとマッチアップしてきたので、最後にスティールかまして勝ち逃げしたいです(笑)
マッチアップを楽しみにしている選手は大阪産業大学#20 小栗瑛哉(3年/PG/開志国際高校)です。高校時代からドリブルや3Pが上手でディフェンスしにくい印象があるので、3Pのタフショットを打たせて守り切れるようしたいです。
長らく立命館大学には勝てていないだけでなく、インカレ出場する上での最後の鬼門になると思うので最終年度で勝ち切れるように準備したいです。

—— 初戦の同志社大学戦に向けた意気込みをお願いします。

(竹村)
初戦は必勝なんですけど、例年では同志社大学に接戦を演じてしまっているので、ゲームの内容も良い入りができる様に準備をしていきます。

(岸)
初戦はリーグ戦においてとても大切になってくるだけでなく、今年の方式では例年以上に勝点や得失点差が重要になるので、決めきれるシュートを確実に決めて勝利を収めたいです。

(西村)
立命館大学は意識しているという話をしたんですけど、初戦の同志社大学に負けてしまうと終わりになるぐらい大切な試合なので、試合の入りからしっかりと気合入れて臨みたいです。

—— 最後にリーグ戦への意気込みをお願いします。

(西村)
拓也さんは入学当初から一緒に試合に出場していますし、崚君は高校時代から6年目の付き合いで普段からご飯に連れていってもらう機会も多くて、めちゃくちゃ仲良くしてくれている先輩2人なので、リーグ戦だけで終わる事無く一緒にインカレに行けるように頑張ります。

(岸)
個人としては3P王を最後にもう一度獲得できるように頑張るんですけど、チームとしては1年生から出場してきて1回もインカレに出場できていないので、インカレ出場を一番の目標に頑張ります。

#3 竹村崚(4年/PG/草津東髙校)

(竹村)
「このメンバーでインカレに出場したい」という思いが一番強いです。そのためには岸や西村が良い流れでシュートを打てるようにプレイメイキングする事が自分の仕事だと思うので、2人が気持ちよくシュートを打って個人賞争いに絡めるようにアシストしていきたいですし、自分もあわよくば個人賞をかっさらえるように頑張ります。


昨年の指揮官交代に伴い真価が問われる関西大学。下級生からチームを引っ張ってきた#3 竹村崚選手と#56岸拓也選手を中心にインカレ出場にかける並々ならぬ思いを前面に出してリーグ戦で旋風を巻き起こせるか。

1部リーグは全試合のYouTube LIVE配信を実施します。要チェック!
https://www.youtube.com/channel/UCN63sYojuQOIVl3BZgApVWw

写真提供:FASTBREAKS

広報渉外部 長友優典

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