バスケットボールはよく実力差の出やすいスポーツだと言われる。
では、実力が拮抗し合ったチームが対戦した時、わずかな差、その勝負の明暗を分けるものとは何だろう?
本日の第二試合、大阪体育大学vs大阪教育大学の試合がその答えの一つを教えてくれたかもしれない。
試合は大教大が#17安部(2年・尽誠学園高)の3Pシュートで先制する。対する大体大も#12高崎(4年・和歌山北高)の安定したインサイドプレイで盛り返す。
序盤から大教大は3Pシュートを高確率で沈め、大体大がドライブや合わせでピタリと背後に着く展開となる。どちらかが点を取れば片方が取り返すまさにシーソーゲームで、両者均衡を保ったまま、37-36と大体大1点差リードで前半を終える。
第3ピリオド、大体大#4武田(4年・市立尼崎高)が大教大に牙をむく。鋭いドライブからパスやシュートで相手DFをかく乱すると
たまらず大教大はファウルを重ね、フリースローを与えてしまう。このフリースローを大体大はきっちり決め、一歩抜け出す展開に。
第4ピリオド、大教大は#4須川(3年・明成高)や#17安部の得点で一時はリードを奪い返すも、チーム全体としてフリースローが決まらずセーフティーリードにすることができない。我慢が続いた大体大は、速攻やリバウンド、フリースローなどで加点し、再びリードを奪い返す。
大教大は終盤、#6山野(1年・尽誠学園高)が起死回生の同点3Pシュートを決めるが、大体大はもらったフリースローを6本連続で決め、大体大が87-84で逃げ切った。
勝負を決めたのは「フリースロー」だった。大教大の成功率10/15と66%に対し、大体大は23/26と88%と高確率で成功させた。
実力が拮抗する2チームだからこそ、フリースローのような地道な得点が勝敗に左右したのではないか。
言い換えれば、接戦を制するにはフリースローがカギを握るのではないか?・・・と言うことだ。
1点を争うゲームでは、1つのミスが命取りになる。
今回は我慢を続けフリースローを決めた大体大に軍配が上がった。
いやしかし、試合終了後に互いをたたえ合うその姿からは、バスケットボール・チームスポーツの素晴らしさを改めて教えてもらったような気がする。
関西学生バスケットボール連盟 広報部 木田