諦めない心、最後まで戦う姿勢というものはスポーツの醍醐味であり、いつでも人々の心を打つものだ。
本日の試合では、点差が離れてしまった後でも、最後まで諦めずに声を出し続ける選手やチームの姿が見られた。
実際にそれを体現するというのは難しいことではないだろうか。
大阪経済大学vs大阪大谷大学の試合では第一ピリオドから大経大#75古和などの活躍により
36-8と大阪経済大学が大きくリードする展開となる。序盤から大大谷はタイトなディフェンスにボール運びから苦しめられるが必死に食らいつく。
点差が開いてからも、手を抜くことのない大経大からはチームとしての洗練された強さを感じた。
また、どうしてもディフェンスの時間が多くなってしまう大大谷だったが
スローイン、スクリーンの対応、ピックアップなど常に声を出し続けるその姿は、最後まで戦い抜く姿勢と言うものを体現していた。
スポーツ・バスケットボールの魅力は強いチームのサクセスストーリーだけではない。
そのような姿勢も一つの魅力だということをこの試合から教えられた。
大阪商業大学vs関西外国語大学の試合では諦めない心が現れていた。
序盤、サイズ・能力共に勝る大商大が#18田中らの活躍により序盤から一歩リードする展開となる。
対する関外大も#11影井や#3北野らを中心に大商大の背後につけ、大差を許さない。
第二ピリオド、大商大は屈強なディフェンスから速攻が出だし、イージーバスケットを重ね流れに乗る。
一気に点差が離れるかと思われたが、関外大はここぞというところで得点しビハインドを射程圏内にとどめる。
後半からは一進一退の攻防が続き、迎えた第四ピリオド。
関外大は、一時は10点以上あった点差を2ゴール差にまで詰め寄り、逃げ切りを図る大商大を追い詰める。
しかし大商大は激しいリバウンド争いからまたもや頭一つ抜け出すと、そのまま逃げ切りタイムアップ。
71-58で大商大が勝利した。
関外大の選手達は最後の最後まで諦めなかった。#34原田は残りほんのわずかでもリバウンド争いに参加しボールを追いかけた。
#11影井はチーム唯一の4回生としてチームを鼓舞し続けた。もちろんベンチやコーチ、チームスタッフその他の選手も最後まで共に戦っていた。
もちろん、最後の最後まで集中を切らず勝利を勝ち取った大商大の選手の集中力は賞賛に値するが、関外大の選手のその強いハートは、見ている者を惹きつける何かがあった。
「諦めない心、戦い抜く姿勢」
勝ったチームは、負けてしまったチームが残したものを胸に、続く東淀川体育館への切符をかけた戦いに臨んでほしいと思う。
関西学生バスケットボール連盟 広報部 木田