【Aブロック】
昨年度優勝校東海の雄、愛知学泉大が今年も健在だ。まずはなんと言ってもその驚異的なディフェンスに注目だ。前回大会及び今年度の東海大会をディフェンスで制したといっても過言ではない,今大会でもこのチームから得点することは容易ではないだろう。また、スーパールーキー桜井が得意とするモーションオフェンスにどう絡むかも見物である。大会二連覇も夢ではない。
その学泉大に挑戦するのが、関西リーグ戦アシスト王の安藤や新人ながら関西トーナメントで得点王、新人賞を受賞した川辺らタレントが揃う甲南大、波に乗ると怖い存在の流通科学大、今年度関西学生一部リーグに復帰した大阪産業大の関西勢になるであろう。昨年度ベスト8の第一経済大にも注目したい。
【Bブロック】
昨年度四位の同志社だが、今年は関西トーナメントベスト16で敗退と今ひとつ勢いがない。若いチームを引っ張るエース川曾の活躍が期待されるところだ。このブロックで注目すべきは、前回大会で最も強烈なインパクトを残したアイザック擁する浜松大であろう。昨年よりもチーム全体としての総合力は伸びており,今年も台風の目になることは間違いない。要注意だ。また、関西リバウンド王の座に君臨する山岡が率いる大阪経済大や、関西二部リーグながらセンター藤田らレベルの高い選手の揃う龍谷大も楽しみなチームだ。
【Cブロック】
昨年度三位の大阪商業大。今年も粘り強いディフェンスや、恒岡を中心としたリバウンドは他チームにとって脅威になるだろう。近年惜しい結果が続いているだけに、今年こそはその壁を越えることができるだろうか。その大商大に対抗するのは毎年波乱を巻き起こす九州勢の一角である鹿屋体育大か。前回大会でまさかの緒戦敗退で涙をのんだ近畿大。その悔しさをバネにリーグ戦では悲願の優勝を果たした。関西トーナメントアシスト王の梅原,太田ら若い選手を中心に持ち前の選手層の厚さで他を圧倒する。関西トーナメントでは惜しくも準優勝だったが、その力は安定してきた。優勝も狙えるチームだ。他にも立命館や信州大にも十分チャンスはあるだろう。
【Dブロック】
昨年度準優勝の関西学院大。岡部、尾崎、安井の四回生3人がチームを引っ張っていく。昨年度新人王の松藤にも注目だ。スタープレーヤーは存在しないものの、チーム一丸となったディフェンスからの速攻が持ち味で、関西トーナメント優勝と今最も波に乗っているチームだ。3年連続での決勝進出も不可能ではない。今年の京都産業大は、松下,関のガードコンビが強烈である。外角シュートの精度は高く、スピードのあるカットインからはアシストを量産していく。この二人を同時に抑えることは容易ではない。王座奪回の日が近いか。中京大も松藤兄弟が繰り広げる展開の早いオフェンスにも注目したい。
|