平成24年度関西学生リーグ戦 展望

京都産業大学
 高確率なシュートを武器に、時には切れ味鋭いドライブで得点する岩田(4年・四日市工高)を中心に2連覇を目指す京都産業大学。持ち前の身体能力を生かしゴール下で奮闘する大八木(3年・東山高)と福島(2年・東舞鶴高)のインサイドにも注目だ。
 また、驚異的な確率で3Pシュートを次々に沈める丹羽(3年・金沢高)やシュート力のある攻撃型ガードの石川(3年・興誠高)らガード陣はどのチームにも脅威となるだろう。2連覇という重圧をはねのけ、悲願達成となるか見物である。

天理大学
 全国屈指のセンターにまで成長を遂げた劉(4年・長崎日大高)を擁する天理大学。また、粘り強いディフェンスだけでなく、得点も重ねる大戸(3年・北筑高)や多くのオフェンスパターンを持ち、確実にシュートを沈める相馬(3年・宮崎工高)からも目が離せない。
 さらに、高い身体能力とシュート率で活躍する坂東(2年・金光藤蔭高)を筆頭に高身長ながらマルチなプレイを披露できる選手が多数在籍し、選手層は厚い。昨年度のインカレでの躍進を彷彿とさせられるか期待したい。

関西学院大学
 関西学院大学は類い稀なパスセンスと、チームの危機には得点を重ねられる勝負強さを兼ね備えている川嶋(4年・東山高)のプレイは必見。また、正確なミドルシュートとリバウンドが持ち味の橋(4年・桜宮高)やガッツ溢れるプレイでチームに貢献する源中(4年・関西学院高)がインサイドで踏ん張る。さらに、ルーキーながら春の関西選手権で3P王に輝いた渡邊(1年・関西学院高)や前大会新人王の西(2年・東山高)と、爆発力のある選手が揃い、バランスも抜群。悲願のリーグ戦優勝に向け、チーム一丸となって挑むであろう。

同志社大学
 学生選抜大会で、低身長ながら全国で通用することを証明した田野(2年・北陸高)がチームの顔となる同志社大学。幅広いポジションをこなし、リバウンドやディフェンスで抜群の存在感を見せる谷口(2年・桜宮高)とのTTコンビは必見。そして、今季怪我に悩まされていた岩附(3年・桜丘高)も復帰し、オールラウンドなプレイでチームを引っ張るだろう。 また、石川(3年・洛南高)も抜群のバネを生かしインサイドで猛威を奮う。加えて、安定感のあるプレイで得点する山本(3年・名古屋高)もチームになくてはならない存在にまで成長した。下級生主体ながら上位に食い込む実力を持ち、インカレ出場を目指す。

関西大学
 高い身体能力を持つ選手が多数在籍する関西大学。豪快なダンクを披露するだけではなく、リバウンドやドライブもトップクラスの藤高(3年・大阪商業大学高)がチームの顔となる。また、高いシュート率とキレのあるドライブが魅力的な山下(3年・尽誠学園高)や、抜群の得点センスを持つ烏山(4年・育英高)とタレント揃いである。今年度、満足のいく成績を残せていないだけに今大会にかける想いは強いだろう。

大阪商業大学
 大阪商業大学はキレのあるドライブとシュート力でチームを牽引する奥田(4年・大商学園高)がチームの中心となる。また、高いシュート力とミスの少ないプレイで攻守の要となる合田(4年・淀川工科高)やリバウンドを中心に1年生時からインサイドを任される田中(3年・大商学園高)らに注目。伝統のあるチームディフェンスとITバスケでインカレ出場を虎視眈々と狙っているだろう。

立命館大学
 立命館大学は急成長を遂げ、インサイドで猛威を奮う村井将(3年・大谷高)や高いシュート力とクイックネスでオフェンスの中核を担う庄田(3年・育英高)、司令塔としてチームをまとめる水鳥(3年・神戸科学技術高)ら3年生がチームを引っ張る。また、3Pシュートを得意とするルーキーの上田(1年・宇部工高)も得点源の一人である。全員バスケと堅いチームディフェンスを武器に3年ぶりのインカレ出場に闘志を燃やしているだろう。

近畿大学
 近畿大学は高いシュート力が武器の木田(4年・大塚高)と黒子に徹し、チームに貢献する嘉陽(4年・小禄高)がチームを引っ張る。また、抜群のリーダーシップでチームをまとめる大橋(4年・松江工高)や高い身体能力とキレのあるドライブで得点する橋本(2年・尽誠学園高)ら戦力は充実。さらに、ルーキーとは思えない支配力でインサイドに君臨するシェリフ(1年・沼津中央高)も加わり、どこからでも得点できる布陣となった。強固なディフェンスと破壊力のあるオフェンスで優勝へ突っ走る。

大阪学院大学
 今大会の優勝候補である大阪学院大学。人並み外れたバスケセンスと身体能力を兼ね備えた石原(4年・興誠高)はアンストッパブルな存在にまで成長した。また、力強いインサイドプレイと広いシュートレンジで得点を重ねる小阪(3年・大阪学院大学高)と柔らかいプレイが持ち味の藤田(2年・福知山成美高)のツインタワーはどのチームも手を焼くだろう。さらに、スピードあるドライブで果敢にゴールへアタックする後藤翔(2年・函館大有斗高)はチームの起爆剤である。今期すでに2冠を達成しており、今大会も優勝し正真正銘の王者に君臨できるか注目だ。

大阪産業大学
 昨年度、1部リーグへの昇格を果たした大阪産業大学。チームの柱として攻守で踏ん張る山田(3年・大商学園高)や、高い身体能力を武器に得点を重ねる岡本(4年・霞ヶ浦高)らアウトサイド陣がチームを引っ張る。また、身長を生かしたプレイで体を張る鄭(4年・東山高)にも注目。さらに、低身長ながら交代で出場しチームに喝をいれる村上(4年・天理高)らサブメンバーも充実している。応援席と一体となる良き伝統を武器に、一気に上位に食い込むことができるか期待したい。
【2部リーグ】
 関西選抜にも選出されている古家、二部リーグを代表するセンターの三島を擁する大阪経済大学を筆頭に、西日本大会で八強入りを果たした甲南大学、チームの大黒柱とまで成長した小椋が率いる流通科学大学など、熾烈な争いが予想される。加えて、昨年のリーグ編成の際に加入した神戸学院大学、大阪教育大学、びわこ成蹊スポーツ大学、神戸大学の4校もどこまで喰らいついていけるか必見だ。

【3部リーグ】
 昨年の雪辱を晴らすため、今年こそ二部リーグ昇格を狙う京都教育大学や、若いチームで勢いのある桃山学院大学が注目される。さらに大型センターを擁する阪南大学も台風の眼になることは必至で、激しい戦いが繰り広げられることが予想される。

【4部リーグ】
 昨年入れ替え戦で惜しくも敗れたが、今年こそ昇格を目指している滋賀大学教育学部がこのリーグを牽引するか。他にも、昨年のリーグ戦で高いオフェンス能力を見せつけた兵庫県立大学姫路も注目の的である。

【5部リーグ】
 激戦必至の5部リーグ。外からのシュ―ト精度が高い選手が多数在籍する帝塚山大学や、昨年の5部Bリーグで得点王、3P王どちらも受賞した須貝擁する大阪芸術大学など、注目すべきチームがある。果たして、どのチームがのし上がってくるか。

【6部リーグ】
 他を寄せ付けない圧倒的な強さを持つ芦屋大学。チャレンジマッチに挑戦し、今大会のダークホースとなりうるのか。また、関西選手権で1勝を挙げた近大姫路大学や京都外国語大学、森ノ宮医療大学の動向も気になるところだ。
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