【A.ブロック】
昨年度、劇的な逆転勝利で39年ぶりに優勝した関西学院大学が、最有力である。チームのポイントゲッターが抜け、得点力が落ちたと思われるが、今年はディフェンスを強化し、新たなチームカラーで大会2連覇を狙う。インサイドは、樋口を筆頭に昨年からのメンバーで、高さ・強さとも十分な戦力が揃い、それをガード陣がうまく使えるかどうかがポイントとなるのでは。 その関西学院に対抗するのは、立命館大学・龍谷大学ら関西勢のチームだろう。順当に勝ち進めば、この2チームが対戦するわけだが、龍谷大学はインサイドプレイ、立命館大学は外角からのシュートが良く決まることが、勝利の鍵を握っているだろう。中京大学も、十分に上位を狙える位置にいるので健闘してもらいたい。
【B.ブロック】
同志社大学が、ひとつ抜き出ていると思われる。昨年のインカレで大健闘した経験がチームの雰囲気として感じられる。セットプレイからの攻撃、何よりエース玖田の1on1を止めることは容易ではないだろう。他の選手もシューターが多く、確率良く決まれば、同志社のワンサイドゲームになるだろう。シュートが落ちれば高さがない分、相手チームにとっては勝算が生まれてくる。倉敷芸術科学大学・島根大学らの中国地方勢が上がってくるだろう。両チームとも能力のある選手がいるので、十分見ごたえのある試合になるだろう。それを迎え撃つのは、大阪産業大学か。果たして、同志社を止めることが出来るのはどのチームか。
【C.ブロック】
大阪商業大学はセンター陣が安定した働きをみせている。それに加え中島のシュート力・ディフェンス力でバランスのいいチーム構成だ。今年は、経験の浅い若いガードがどれだけゲームをコントロールできるかが課題であると思われる。
高さとバランスの良さでは、流通科学大学もひけをとらない。また九州勢の九州産業大学にも復活をかけて頑張ってもらいたい。
そして大商大と互角以上の戦いであろう京都産業大学もこのブロックにいる。昨年までの主力選手の抜けた穴はそう簡単には埋まらないだろうが、清水を中心とした豊富な運動量と、爆発力を秘めた持ち前のオフェンスで、王座奪回を目指す。
D.ブロック
愛知学泉大学のその緻密なバスケットスタイルは全国でも指折りの存在で、昨年のインカレでは、王者の日体大とも互角の戦いができるほどであった。しかし、この西日本大会では決勝まで何度とコマを進めるが、後一歩のところで勝つことが出来ない。新實・上山ら昨年まで苦い経験をしてきた選手が、このプレッシャーに打ち勝てば今大会の最有力候補といっても過言ではない。同じ東海地方の浜松大学、または鹿屋体育大学、近畿大学・大阪経済大学などがひしめき合う激戦ブロックである。どのチームがこの愛知学泉大学を阻止できるか。
今大会で男子は第50回を迎えました。この記念すべき大会を制するのはいったいどのチームか。常勝復活、古豪復活、または悲願の初優勝か。近年まれに見る混戦模様は、大きな節目を迎えたこの大会にふさわしいものになるように、選手には頑張ってプレーしてもらいたい。
観客の皆様には、選手たちに温かい声援をお送り下さいますよう、宜しくお願いします。
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